【薬剤師が教える】薄毛・抜け毛対策!AGA治療薬の効果・副作用と育毛剤の違い!

Uncategorized
【PR】本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介する商品は、製品情報や公的資料を確認したうえで解説しています。

「最近、抜け毛が増えた気がする」「分け目が目立つようになった」。こうした薄毛の悩みに対し、インターネット上には医薬品、サプリメント、育毛剤、シャンプーなど、さまざまな情報があります。しかし、それぞれ法的な位置づけや、期待できる効果、注意点は異なります。

この記事では、薬剤師の視点から、日本皮膚科学会の診療ガイドラインや公的機関の資料をもとに、薄毛の原因、治療薬の特徴、セルフケア製品の選び方を整理します。なお、記事で紹介する情報は一般的なものであり、個々の症状に対する診断や治療方針を示すものではありません。

この記事でわかること

  • 男性型脱毛症(AGA)の仕組み
  • 日本皮膚科学会のガイドラインにおける治療法の推奨度
  • フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの特徴と注意点
  • 女性の薄毛で知っておきたいこと
  • サプリメント・育毛剤・シャンプーの位置づけ
  • 薄毛の原因を調べるために医療機関を受診する目安

この記事を書いた人

[著者名](薬剤師)
[実際の経歴・専門分野を記載]。医薬品の適正使用や健康情報について、信頼できる資料を確認しながら情報を発信しています。

男性型脱毛症(AGA)とは

男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)は、遺伝的要因と男性ホルモンの作用が関係する、進行性の脱毛症です。一般に、前頭部や頭頂部の毛髪が徐々に細く短くなり、薄毛が目立つようになります。

AGAの発症には、テストステロンが5α-還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換される過程が関係します。DHTが毛包に作用すると、毛髪の成長期が短くなり、太く長い毛髪が育ちにくくなります。

ただし、抜け毛が増える原因はAGAだけではありません。円形脱毛症、休止期脱毛、頭皮の炎症、栄養状態や全身の病気などが関係することもあります。薄毛の原因を自己判断せず、症状に応じて皮膚科などで診断を受けることが大切です。

日本皮膚科学会の2010年版ガイドラインでは、過去の国内調査に基づき、日本人男性のAGAの発症頻度は全年齢平均で約30%と紹介されています。年代別では20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降で40数%とされています。これは2010年版に記載された過去の調査結果であり、現在の発症率を直接示す最新の統計ではありません。

ガイドラインでの治療法ごとの推奨度

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、さまざまな治療法について科学的根拠を検討し、推奨度を評価しています。

以下は同ガイドラインにおける評価です。2017年版の推奨度であり、2026年時点の新たなガイドラインによる評価と混同しないようにしてください。

対象治療法推奨度
男性フィナステリド内服A
男性デュタステリド内服A
男性ミノキシジル外用(5%)A
男性自毛植毛術B
女性ミノキシジル外用(1%)A
女性フィナステリド・デュタステリド内服D
男女ミノキシジル内服D
男女人工毛植毛術D
出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」。推奨度は同ガイドラインの評価です。

推奨度Aは「行うよう強く勧める」、Bは「行うよう勧める」、Dは「行うべきではない」を意味します。

Dは、単に研究が不足しているという意味ではなく、ガイドラインの評価基準に基づく推奨度です。少なくとも、自己判断による投与は避ける必要があると言えるでしょう。

ガイドラインの推奨度だけで、個々の患者に適した治療法が決まるわけではありません。年齢、性別、持病、併用薬、妊娠の可能性などを考慮して治療方針を決定します。

治療薬の特徴と注意点

フィナステリド・デュタステリド(内服薬)

フィナステリドとデュタステリドは、5α-還元酵素を阻害し、DHTの産生を抑える薬です。男性のAGAに対して使用され、主に脱毛の進行を抑えることを目的とします。

フィナステリドは主にⅡ型の5α-還元酵素を阻害します。一方、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。ただし、作用機序の違いだけで個々の患者に対する優劣が決まるわけではありません。

いずれも日本ではAGA治療に用いる医療用医薬品であり、医師による診察・処方が必要です。AGA治療は一般に公的医療保険の適用外となる自由診療ですが、診療内容や処方目的によって取り扱いが異なる場合があります。

使用前に知っておきたい注意点

  • 女性への使用:フィナステリドおよびAGA治療用デュタステリドは、女性の薄毛治療薬として承認されていません。特に妊婦や妊娠の可能性がある女性では、胎児への影響に注意が必要です。
  • 錠剤・カプセルの取り扱い:フィナステリドの割れたり砕けたりした錠剤には、妊婦や妊娠の可能性がある女性が触れないよう注意が必要です。デュタステリドも、漏れ出した内容物が皮膚に付着しないようにし、製品の添付文書に従って取り扱います。誤って付着した場合は、添付文書の指示に従い、医療機関や薬剤師に相談してください。
  • PSA検査への影響:これらの薬は前立腺特異抗原(PSA)の値に影響を与えることがあります。前立腺がんの検査を受ける際には、服用している薬の名前を医師に伝えてください。デュタステリドでは、投与期間などに応じたPSA値の評価が必要です。
  • 副作用:性欲減退、勃起機能不全、肝機能障害などが報告されています。頻度や注意事項は薬剤ごとの添付文書を確認してください。
  • 献血:日本赤十字社の案内では、フィナステリドは服用中止後1か月間、デュタステリドは服用中止後6か月間、献血を控える扱いです。実際に献血する際には、最新の基準を確認してください。

自己判断で個人輸入品を購入したり、処方薬を他人と共有したりすることは避けましょう。治療を始める前に、期待できる効果、副作用、費用、継続期間について医師に確認することが大切です。

ミノキシジル外用薬(一般用医薬品)

ミノキシジル外用薬は、国内で承認された製品について、薬局やドラッグストアなどで購入できる発毛剤です。一般用医薬品のうち、第1類医薬品に該当する製品では、薬剤師による情報提供など、法令に基づく販売時の対応が行われます。

国内では男性用5%製剤や女性用1%製剤などが販売されていますが、濃度、効能・効果、対象者、使用回数、使用上の注意は製品によって異なります。購入時には必ず製品の添付文書を確認してください。

使用時の主な注意点

  • 皮膚症状:頭皮の発疹、発赤、かゆみ、かぶれなどが起こることがあります。症状が続く場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
  • 持病がある場合:高血圧・低血圧、心臓や腎臓の病気がある方などは、使用前に製品の注意事項を確認し、必要に応じて医師や薬剤師に相談してください。
  • 使用開始後の抜け毛:使用開始後の抜け毛の変化には個人差があります。抜け毛が増えた場合に、すべてを薬の作用と決めつけず、添付文書を確認して必要に応じて受診してください。
  • 継続使用:効果の判定には一定期間の使用が必要です。使用期間の目安は製品によって異なります。添付文書に定められた期間使用しても改善がみられない場合や、症状が悪化する場合は医療機関を受診してください。

【第1類医薬品】リアップX5 60mL:有効成分ミノキシジル5%のみのシンプル処方

【第1類医薬品】リアップリジェンヌ 60mL:女性の頭皮への使用感を考えてヒアルロン酸Na配合の製品

ミノキシジル内服薬(いわゆる「ミノタブ」)について

ミノキシジル内服薬は、国内では脱毛症治療薬として承認されていません。日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、ミノキシジル内服の推奨度はD(行うべきではない)と評価されています。

ミノキシジルは血管拡張作用を持つ成分であり、内服では血圧や心血管系への影響などに注意が必要です。外用薬と内服薬は、同じ成分名であっても安全性や使用方法を同一に考えることはできません。

少なくとも医師による厳格な管理の下での服用が求められると言えます。医師の管理下であっても、未承認の内服薬を使用する場合には、承認された治療とは異なるリスクや不確実性があることに注意が必要です。インターネットなどで入手した薬を自己判断で使用することは避けてください。

また、個人輸入した未承認医薬品などによる健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象にならない場合があります。対象となるかどうかは製品や使用状況などによって異なるため、制度の公式情報を確認してください。

女性の薄毛で知っておきたいこと

女性の薄毛には、女性型脱毛症、休止期脱毛、円形脱毛症、頭皮の病気など、さまざまな原因があります。女性型脱毛症では、頭頂部や分け目を中心に毛髪が細くなり、地肌が透けて見えることがあります。ただし、見た目だけで原因を確定することはできません。

日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、女性型脱毛症に対して1%ミノキシジル外用が推奨度Aとされています。一方、フィナステリドおよびデュタステリドの内服は、女性の治療として推奨されていません。

なお、女性が使用できるミノキシジル製品は、国内で承認された製品の効能・効果や対象者に従って選ぶ必要があります。男性用製品を自己判断で使用したり、妊娠中・授乳中などの使用可否を自己判断したりしないでください。

抜け毛が急に増えた場合、出産後や体調変化の後に抜け毛が目立つ場合、頭皮に炎症がある場合などは、AGA以外の原因も考えられます。自己判断で育毛剤を使い続けるのではなく、皮膚科で原因を確認することをおすすめします。

ノコギリヤシなどのサプリメントは薄毛に効果がある?

ノコギリヤシは、前立腺肥大に伴う症状などを目的として利用されることがある植物由来の成分です。薄毛対策をうたうサプリメントにも配合されることがあります。

しかし、厚生労働省のeJIMでは、ノコギリヤシについて、前立腺肥大以外の症状・疾患に対する研究は十分ではなく、効果を結論づけることはできないと説明されています。AGAに対する有効性が確立している医薬品と同等の効果があると判断できる根拠は不十分です。

サプリメントは、製品によって原材料、含有量、製造方法などが異なります。「天然由来」「植物由来」と表示されていても、安全性や有効性が保証されるわけではありません。

薄毛の治療を目的としてサプリメントを使用する場合は、医薬品の代わりとして考えず、服用中の薬との相互作用などについて医師・薬剤師に相談してください。

医薬品・医薬部外品・化粧品の違い

ドラッグストアには、発毛剤、育毛剤、薬用シャンプー、一般的なシャンプーなど、さまざまな製品があります。製品を選ぶ際には、名称や広告表現だけでなく、法的な区分と承認・表示された効能を確認することが大切です。

区分特徴製品の例
医薬品承認された効能・効果に基づいて使用する。発毛剤などが該当する。ミノキシジル外用薬
医薬部外品承認された効能の範囲内で、育毛や脱毛の予防などを表示できる製品がある。薬用育毛剤、薬用シャンプーなど
化粧品頭皮・毛髪を清浄にする、毛髪にはり・こしを与えるなど、化粧品として認められた効能の範囲で表示する。一般的なシャンプー、コンディショナーなど
※具体的に表示できる効能は、製品の区分、承認内容、厚生労働省の基準・通知などによって異なります。

医薬部外品の育毛剤や化粧品のシャンプーは、医薬品の発毛剤と同じ位置づけではありません。製品の区分だけで効果を判断せず、表示された効能の範囲を確認しましょう。

「必ず生える」「AGAが治る」など、製品の効能・効果を超えて効果を断定する広告表現には注意が必要です。アフィリエイト記事で商品を紹介する場合も、医薬品医療機器等法や景品表示法などの関係法令に留意し、根拠のない効果の断定や誤認を招く表現を避けてください。

【医薬部外品】サクセス育毛トニック

【医薬部外品】kikimate(キキメイト)ヘアセラム:デリケートな女性の頭皮に着目した育毛剤

【化粧品】NILE 濃密泡スカルプシャンプー メンズ アミノ酸シャンプー ノンシリコン

皮膚科を受診する目安

薄毛の原因によっては、早めに診断・治療を受けたほうがよい場合があります。次のような症状がある場合は、皮膚科などの医療機関に相談してください。

  • 抜け毛が急に増えた、または短期間で薄毛が進行した
  • 円形や斑状に毛髪が抜けている
  • 頭皮に強いかゆみ、赤み、痛み、かさぶたなどがある
  • 発熱や体調不良など、ほかの症状を伴っている
  • 市販品を使用しても改善しない、または症状が悪化している
  • 女性で分け目や頭頂部の地肌の透けが気になる
  • 治療薬の副作用が疑われる症状が出た

抜け毛の原因を確認することで、必要な検査や治療の選択肢が明確になります。特に、急な脱毛や頭皮の炎症がある場合は、セルフケア製品だけで対応しようとせず、医療機関で評価を受けましょう。

よくある質問

Q. ドラッグストアでフィナステリドは買えますか?

A. 国内では、フィナステリドはAGA治療に用いる医療用医薬品であり、一般用医薬品としてドラッグストアで購入することはできません。医師の診察・処方が必要です。国内で承認された市販の発毛剤には、ミノキシジル外用薬があります。

Q. 女性がパートナーのAGA治療薬に触れても大丈夫ですか?

A. 薬剤の種類や状態によって注意点が異なります。フィナステリドの割れたり砕けたりした錠剤は、妊婦や妊娠の可能性がある女性が触れないようにしてください。デュタステリドも、漏れ出した内容物への接触を避ける必要があります。保管や取り扱いに不安がある場合は、薬の添付文書を確認し、処方元の医師・薬剤師に相談してください。

Q. ミノキシジルは使い続ける必要がありますか?

A. ミノキシジル外用薬は、製品の添付文書に定められた方法と期間に従って使用する必要があります。使用を中止した後の毛髪の状態には個人差があるため、効果の持続を一律に保証することはできません。使用期間や中止の判断については、医師・薬剤師に相談してください。

まとめ

  • AGAは遺伝的要因と男性ホルモンの作用が関係する進行性の脱毛症ですが、薄毛の原因はAGAだけではありません。
  • 日本皮膚科学会の2017年版ガイドラインでは、男性のフィナステリド内服、デュタステリド内服、ミノキシジル外用、女性のミノキシジル外用などが評価されています。
  • フィナステリド・デュタステリドは医療用医薬品です。副作用、妊娠中の曝露、PSA検査への影響などを理解して使用する必要があります。
  • ミノキシジル内服は国内で脱毛症治療薬として承認されておらず、2017年版ガイドラインでは推奨度Dとされています。
  • サプリメント、育毛剤、シャンプーは、それぞれ科学的根拠や法的な位置づけが異なります。医薬品と同等の効果があると決めつけないことが大切です。
  • 急な脱毛、斑状の脱毛、頭皮の炎症などがある場合は、自己判断で対処せず、医療機関で原因を確認しましょう。

参考文献・参考資料

  1. 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
    公式PDF
  2. Mindsガイドラインライブラリ「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
    Minds掲載ページ
  3. 日本皮膚科学会「男性型脱毛症診療ガイドライン」(2010年版。発症頻度に関する過去の調査結果)
    公式PDF
  4. 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療用医薬品・一般用医薬品の添付文書情報
    PMDA 医療用医薬品情報検索
  5. 日本赤十字社「服薬と献血について」
    大阪府赤十字血液センターの案内
  6. 厚生労働省 eJIM「ノコギリヤシ」
    公的情報ページ
  7. 厚生労働省「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」
    公的情報ページ
  8. 厚生労働省「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」
    法令本文
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師による診断や治療の代わりとなるものではありません。薄毛の原因や適切な治療法は個人によって異なります。医薬品を使用する際は、添付文書を確認し、医師・薬剤師に相談してください。

情報確認日:2026年10月10日。ガイドラインの推奨度は、本文中に記載した2017年版に基づきます。医薬品の販売状況や添付文書は変更される可能性があるため、使用・購入前に最新の公式情報をご確認ください。
タイトルとURLをコピーしました